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FM浦和 森谷明仙 こころの日めくり

 

書へのオマージュ 森谷明仙ひとりごと
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            2025年7月1日 書の風景 こころの風景(30)

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           墨すり 墨すり 書く時は 
           すーっとまわりの音が消えていく。
           頭の中がまっ白なのか
           目一杯なのか 
           きっとその両方なのだろう。

           墨の香の中で
           少しずつ
           「いま」の自分の
           ありようと願いが
           重なりあって
           筆は半紙の上を滑りだす。
           やがて
           穂先から生まれてくる墨の跡に
           「いきる」の道筋が映り出る。

           ふっと息をはいて 筆を置いて
           目を閉じれば
           夢想の中の自分に
           目頭がうるんできた。

           笑顔の食卓がほしい
           安心して学び合い 働き合い
           それぞれの夢が 
           それぞれのカタチで
           語り合えるように

           あたり前のことが
           あたり前にできるための
           政治であってほしい。
           不安定な身体だけれど
           精一杯に鼓舞して
           叶えあっていきたいと
           墨精に込める。
                      森谷 明仙
                       「SAITAMAねっとわーく」
                          2025年7月号より








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